日本政府は、人工知能(AI)を活用した行政の効率化を推進するため、2025年までに全業務の30%を自動化する目標を発表した。この取り組みにより、年間約1.2兆円のコスト削減が見込まれている。
自動化の対象業務
自動化の対象となるのは、データ入力や書類審査、問い合わせ対応などの定型業務だ。政府はAIを活用したRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入を進め、これまで人手に頼っていた業務を効率化する。
具体的な施策
各省庁は、AIによる業務自動化のためのシステム開発を進める。特に、税務申告や社会保障関連の申請処理など、国民との接点が多い分野での導入を優先する。また、AIの導入に伴い、職員の再教育や配置転換も行う予定だ。
期待される効果
政府は、自動化により年間約1.2兆円のコスト削減効果を見込む。さらに、職員の負担軽減により、より高度な政策立案や住民サービスに注力できるようになると期待されている。
課題と今後の展望
一方で、AI導入にはプライバシー保護やセキュリティ対策、職員の雇用への影響など、いくつかの課題も指摘されている。政府はこれらの課題に対応するため、専門家による検討委員会を設置し、ガイドラインの策定を進める方針だ。
河野太郎デジタル大臣は、「AIの活用は行政の効率化に不可欠だ。国民の信頼を損なわないよう、慎重に進めていく」と述べている。



