グーグルは2004年の株主宛て書簡で、共同創業者ラリー・ペイジが「健全に機能する社会には、質の高い情報への豊富で自由な偏りのないアクセスがあるべきだと私たちは考える」と述べ、同社をオープンウェブへの入り口と位置づけた。しかし、AI時代の今、グーグルはオープンウェブから遠ざかっているように見える。
グーグルの変貌
グーグルは検索結果をハイパーリンクの一覧で提供し、ユーザーをオープンウェブへ誘導することで成長してきた。しかし、AIモードの導入により、ユーザーが検索結果ページ内で完結するケースが増え、オープンウェブへのトラフィックが減少している。
グーグルのAIモードがもたらした変化は明らかだ。同社のトラフィックの5割以上は人間のものでなくなった。
「グーグル・ゼロ」の現実
メディア業界は「グーグル・ゼロ」と呼ばれる現象を恐れている。これは、ユーザーがグーグルのAI検索で情報を完結させることで、他のウェブサイトを訪れなくなるというものだ。かつてグーグルはオープンウェブへのゲートウェイだったが、今やその立場が逆転し、オープンウェブを危険にさらしている。
グーグル側はこの指摘に反論している。しかし、その影響はすでに現れており、メディア業界の収益や訪問者数に打撃を与えている。



