人工知能(AI)の進化は人間の「働く」をどこまで変え、「クロード・ミュトス」などのフロンティアAIの登場が意味するものは何か。AIの社会応用を研究する早稲田大学大学院経営管理研究科の斉藤賢爾教授は、雇用が減るだけでなく、その先には企業やお金の概念まで変わる社会があり、我々はいまその入り口に立っているとみる。
熟練者と未熟練者の差が拡大
「『弁護士が突然AIに置き換わる』といった変化ではない。まず起きるのは、熟練した弁護士がAIを使い、1人でできる仕事が大幅に増えることだ。AIは専門家の能力を大幅に高める。これはあらゆる分野で起きる」と斉藤教授は語る。
「その結果、経験の浅い人と熟練者の差が大きくなる。専門知識がなければAIの回答の良しあしを判断できないからだ」
若者の「修行の機会」が失われる
若者が仕事を覚える機会が失われる懸念については、「これまでは簡単な仕事をこなしながら成長できた。しかし、AIがそうした仕事を担うようになると、若手が育つ機会が減ってしまう」と指摘する。
「トレーニングされない若者が取り残される危機感は、すでに高まっている。米国各地の大学の卒業式で、来賓で来たAI企業のトップがAIを絶賛するスピーチをすると、学生から激しいブーイングが起きている」という。
企業の概念も個人化へ
企業という概念も変わるとみる。「個人化していくと思う。中…」と述べている。
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