圏央道では、高速道路でありながら「道の駅」が設置されている珍しい事例がある。その理由は、SA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)を補完し、地域活性化や防災拠点としての役割を担うためだ。
道の駅常総の誕生と防災機能
「道の駅べに花の郷おけがわ」から車で約1時間、「常総IC」を出てすぐの場所にある「道の駅常総」は、市が開発を進める農業と食の拠点「アグリサイエンスバレー常総」の一角に位置する。この道の駅の誕生と同時に、所在地は「常総市むすびまち1番地」という新しい町名が付けられた。道の駅が住居表示の変更をもたらした珍しい例である。
近年、SA/PAや道の駅は地域の防災拠点としての役割も担っているが、道の駅常総はその役割が特に強い。2015年に鬼怒川の氾濫で市の3分の1が浸水した「常総水害」の教訓を生かし、この道の駅は防災機能を持つ拠点として整備された。非常用電源、備蓄倉庫、貯水槽などが備えられ、多くは水害時でも機能するよう2階に設置されている。
メロン推しのユニークな取り組み
オープン3周年を迎えた「道の駅常総」は、完全に「メロン推し」である。目立つ場所にはメロンを使ったソフトクリームの店があり、訪れた際も購入を求める人の列が絶えなかった。「メロメロモンブランソフト」を注文すると、商品を受け取る際に「ハッピーメロン!」と挨拶され、心が和む。
その隣にはさらに長い行列ができていた。1日5回焼きたてのメロンパンが提供されるベーカリーの行列で、テレビ番組の道の駅特集でも必ずと言っていいほど紹介されるメロンパンの「聖地」となっている。さらに、物販施設内にも行列ができており、できたての芋けんぴ「極細黄金けんぴ」を求める人々で賑わっていた。
各種イベント開催や「TSUTAYA BOOKSTORE」も
道の駅常総では、各種イベントの開催や「TSUTAYA BOOKSTORE」の併設など、多様なサービスを提供している。高速道路上のSA/PAとは異なり、一般道からもアクセス可能な道の駅は、地域の観光拠点としても機能している。



