都が5G遠隔医療の実証実験を計画
東京都は、第5世代移動通信システム(5G)を活用した遠隔医療の実証実験を2026年度に開始する方針を固めた。都内の過疎地域や離島における医療アクセス向上が目的で、2025年度予算案に関連費用として約5億円を計上している。
実証実験の概要
実証実験は、都内の複数の医療機関と連携して行われる。5Gの高速・大容量・低遅延という特性を活かし、遠隔地からの高精細な画像診断や、リアルタイムでの手術支援などを想定している。具体的には、島しょ部の診療所と都心の専門病院を5G回線で結び、遠隔での超音波検査や内視鏡画像の伝送などを試験する。
期待される効果と課題
都の担当者は「5Gにより、これまで通信速度の制約で難しかった高精細な医療画像のリアルタイム伝送が可能になる。過疎地域の住民が都心の専門医の診断を受けられるようになり、医療格差の是正につながる」と期待を示す。一方で、5Gの基地局整備が進んでいない地域での通信環境の確保や、医療データのセキュリティ対策が課題となる。
実証実験の結果を踏まえ、都は2027年度以降の本格運用を目指す。また、他の自治体や民間企業との連携も視野に入れている。



