NTT(日本電信電話)は、2027年度までに国内の全工場の生産ラインを第5世代移動通信システム(5G)で自動化する方針を明らかにした。工場内の製造装置やセンサー、カメラなどを5Gネットワークで無線接続し、リアルタイムでのデータ収集と遠隔制御を可能にする。これにより、人手不足の解消や生産性の向上を目指す。
5Gを活用したスマートファクトリー構想
NTTは、グループ会社であるNTT東日本やNTT西日本、NTTコミュニケーションズなどと連携し、自社の工場をモデルケースとして5G導入を進める。具体的には、工場内の機器を5Gでつなぐことで、配線の手間を省き、レイアウト変更にも柔軟に対応できるようにする。また、高精細カメラの映像をリアルタイムで解析し、品質検査の自動化や異常の早期発見を実現する。
2027年度までに全工場で完了
NTTは、2025年度までに主要工場での導入を完了し、2027年度までに国内全工場に拡大する計画だ。導入する工場の数や投資額は明らかにしていないが、NTTの国内工場は約20カ所あるとされる。NTTの担当者は「5Gの高速・大容量・低遅延という特性を生かし、工場の生産性を大幅に向上させたい」と述べている。
人手不足解消と生産性向上
日本の製造業では、少子高齢化による人手不足が深刻化しており、NTTも例外ではない。5G自動化により、単純作業の自動化や遠隔監視が可能になり、限られた人材で効率的な生産ができるようになる。また、データ分析による品質向上や故障予測など、生産性の向上も期待される。
NTTは、この取り組みを自社工場だけでなく、他の製造業向けにも展開する可能性がある。5Gを活用したスマートファクトリーのソリューションとして提供し、新たな収益源とすることも視野に入れている。



