NTTドコモは22日、5G通信の高速化に向けた実証実験において、下り最大4.8Gbpsの伝送速度を達成したと発表した。これは現行の5Gサービス(下り最大2.2Gbps)の約2倍に相当する。
新周波数帯と高度なMIMO技術を活用
今回の実証実験では、新たに割り当てられた4.5GHz帯(100MHz幅)と、既存の3.7GHz帯(100MHz幅)を同時に使用。さらに、64素子のMassive MIMOアンテナと高度なビームフォーミング技術を組み合わせることで、高速通信を実現した。
実験は東京都内の屋外環境で実施。端末側には試作機を使用し、安定した通信品質を確認したという。
今後の5G高度化への布石
NTTドコモは、2023年度中に開始予定の「5G-Advanced」に向けて、さらなる高速化・大容量化の技術開発を進めている。同社の担当者は「今回の成果は、5Gの進化における重要なマイルストーンだ。今後もユーザー体験の向上に貢献していく」とコメントしている。
5G-Advancedでは、AIを活用したネットワーク最適化や、低遅延通信のさらなる改善も見込まれている。ドコモは、2025年頃の商用化を目指すとしている。
競合他社との比較
KDDIやソフトバンクも、同様の周波数帯を用いた高速化実験を進めており、各社間の競争が激化している。今回のドコモの成果は、今後のサービス競争力を左右する可能性がある。
総務省は、5Gの高度化に向けて、新たな周波数割り当てや技術基準の策定を進めており、業界全体の動きが加速している。



