NTTは、次世代通信規格「6G」の実現に向けた光電融合技術において、世界初となる実証実験に成功したと発表した。この技術は、電気信号を光信号に変換する際の消費電力を従来の1万分の1に抑えるもので、2030年代の実用化を目指している。
光電融合技術の概要と意義
光電融合技術は、電子回路と光回路を同一のチップ上に集積する技術で、データ処理の高速化と省電力化を同時に実現する。NTTはこの技術を用いて、1チャネルあたり毎秒100ギガビットの伝送を実証。従来の電気配線に比べ、消費電力を大幅に削減できることを確認した。
NTTの研究責任者は「今回の実証は、6G時代の基盤技術となる光電融合の実用化に向けた大きな一歩だ。2030年代の6Gサービス開始に間に合うよう、さらなる研究開発を進める」とコメントしている。
6G実現への課題と展望
6Gは5Gの後継規格で、超高速・大容量通信に加え、低遅延や多数同時接続が求められる。現在の技術では消費電力が課題となっており、光電融合技術はその解決策として期待されている。
NTTは今回の成果を基に、2025年までにプロトタイプチップを開発し、2030年には実用化を目指す。また、この技術は通信機器だけでなく、データセンターやスーパーコンピューターの省電力化にも応用可能としている。
今後の研究開発スケジュール
NTTは今後、光電融合技術のさらなる高集積化と低コスト化を進め、2027年には試験運用を開始する計画だ。また、国内外の大学や企業との連携を強化し、国際標準化にも貢献したいとしている。
今回の実証実験は、NTTの研究所で行われ、学術誌にも掲載された。業界関係者からは「6G実現に向けた重要なマイルストーン」との評価が上がっている。



