5G基地局開設の手続き負担が軽減へ
総務省は、5G基地局の開設に必要な届出手続きを大幅に簡素化する方針を固めた。現在、基地局を新設する際には、電波法に基づく無線局の開設届出や工事設計書の提出など、複数の書類を提出する必要があり、事業者にとって大きな負担となっている。同省は、これらの手続きを一元化し、オンラインでの完結を可能にするなど、抜本的な見直しを検討している。
2025年度中の制度改正を目標
この規制改革は、2025年度中の制度改正を目標に進められる。具体的には、電波法施行規則などの省令を改正し、届出項目の削減や電子申請の拡大を図る。また、基地局の設置場所に関する事前審査の簡素化も検討対象となる。これにより、事業者はこれまで数週間から数カ月かかっていた手続きを、数日から1週間程度に短縮できる見込みだ。
5G整備加速とコスト削減の狙い
総務省は、この簡素化によって5G基地局の整備が加速し、通信品質の向上や新たなサービスの創出につながると期待している。また、手続きにかかるコストが削減されることで、地方部など採算性の低い地域への展開も促進される可能性がある。通信各社は、5Gエリア拡大の課題として、基地局設置に伴う行政手続きの煩雑さを指摘しており、業界からは歓迎の声が上がっている。
規制改革の背景と今後のスケジュール
政府は「デジタル田園都市国家構想」の実現に向けて、デジタルインフラの整備を重要政策に位置づけている。5G基地局の整備はその中核をなすものであり、総務省は規制改革を通じて民間投資を喚起する方針だ。2024年度中に有識者会議を設置し、具体的な改革案を策定。パブリックコメントを経て、2025年度の省令改正を目指す。さらに、将来的には6G時代を見据えたさらなる手続きの効率化も視野に入れている。



