5Gの次「6G」で日本が狙う世界標準、研究開発の最前線
5Gの次「6G」で日本が狙う世界標準、研究開発の最前線

5Gの次の世代となる「6G」の研究開発が、世界中で加速している。日本も世界標準を狙い、産学官連携で技術開発を進めている。その最前線を取材した。

6Gとは何か

6Gは、5Gの後継となる次世代移動通信システム。2030年代の実用化を目指し、世界各国で研究開発が競われている。5Gの100倍以上の高速通信や、低遅延、多数同時接続を実現する。また、AIやセンサー技術と融合し、新たなサービス創出が期待される。

総務省は2020年に「Beyond 5G推進戦略」を策定。6Gの研究開発と国際標準化を推進している。NTTやNEC、富士通などの通信・電機メーカーが参画し、大学や研究機関と連携して技術開発を進める。

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日本の強みと課題

日本の強みは、光通信技術や半導体、材料分野での高い技術力。特にNTTが開発する「IOWN(アイオン)」構想は、光技術を活用した次世代通信基盤で、6Gのコア技術として注目される。

一方、課題は国際標準化でのプレゼンス向上。5Gでは日本発の技術が標準化に採用された例は少なく、6Gでは巻き返しを図る。政府は標準化に向けた戦略的な取り組みを強化している。

研究開発の最前線

NTTドコモは、6Gの実現に向け、100GHz以上の高周波数帯を利用した超高速通信実験を実施。2023年には、100Gbps超の通信に成功した。また、NECはAIを活用した無線リソース制御技術を開発。富士通は、低消費電力で高速処理が可能な半導体技術を研究している。

大学では、東京大学や京都大学、東北大学などが、テラヘルツ帯通信や光無線通信の研究を推進。国際共同研究も活発化している。

世界の動き

6G開発は、米国や中国、欧州も激しく競う。米国では、次世代通信の研究開発に官民で数十億ドルを投資。中国も、5Gに続き6Gでも主導権を狙う。欧州は、産学官連携の大規模プロジェクト「Hexa-X」を推進。標準化団体ITUや3GPPでも議論が本格化している。

日本は、これらの国際競争の中で、技術力と国際協調を武器に、世界標準の獲得を目指す。

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