5G特許で中国勢が急成長、日本勢のシェア低下が鮮明に
5G特許で中国勢急成長、日本勢シェア低下

第5世代移動通信システム(5G)の標準必須特許(SEP)において、中国企業のシェアが急速に拡大している。一方、日本企業の存在感は相対的に低下しており、技術競争の構図に変化が生じている。

中国勢が上位を独占、日本勢は減少傾向

米特許調査会社の最新データによると、2024年時点の5G SEPシェアで華為技術(ファーウェイ)が14.6%で首位を維持。2位は韓国サムスン電子の13.7%、3位は米クアルコムの11.9%が続く。中国勢では中興通訊(ZTE)が8.7%で4位、大唐移動が5.2%で7位に入り、上位10社中4社を中国企業が占める。

日本勢ではNTTドコモが6.1%で6位、ソニーが3.2%で10位、シャープが2.9%で12位とランクインしたが、総合シェアは約12%と過去の水準から低下している。特にNTTドコモは前回調査からシェアをやや減らし、5位から6位に後退した。

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特許の質と量の両面で中国が台頭

SEPは通信規格に必須とされる特許で、権利者は他社にライセンスを供与する義務がある。5Gでは中国企業が積極的に特許を取得し、華為技術は全世界で約3万件の5G関連特許を保有しているとされる。特許コンサルタントの山田太郎氏(仮名)は「中国企業は政府の後押しもあり、研究開発投資を拡大。特許の質も向上しており、日本企業は戦略の見直しが必要」と指摘する。

一方、日本企業は4G時代に高いシェアを誇ったが、5Gでは出願数の伸びが鈍化。特にNTTドコモは通信事業者としての立場から、特許ライセンス収入よりも自社のネットワーク展開に注力している面がある。

今後の競争と影響

5G SEPのシェアは、今後の通信規格の標準化やライセンス収入に直結する。中国勢の台頭は、欧米韓企業との競争を激化させるとともに、日本企業の収益源にも影響を与える可能性がある。また、6Gの標準化が始まる中、日本勢が巻き返しを図れるかが焦点となる。

経済産業省は「戦略的な特許取得と国際標準化への積極的な関与が重要」として、企業支援を強化する方針だ。日本勢の今後の動向が注目される。

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