アフリカ大陸で初めてとなる5G商用ネットワークが、南アフリカで始動した。通信大手のVodacomが2026年7月6日、ヨハネスブルグ、ケープタウン、ダーバンなどの主要都市で5Gサービスを開始したと発表した。これにより、南アフリカはアフリカにおける5G時代の先駆けとなる。
Vodacomの5G展開の詳細
Vodacomは今回、3.5GHz帯と28GHz帯のミリ波を使用して5Gサービスを提供する。初期段階では、スマートフォン向けのモバイルブロードバンドと、企業向けの固定無線アクセス(FWA)サービスが中心となる。同社のCEOであるShameel Joosub氏は、「5Gは南アフリカのデジタル変革を加速し、経済成長に貢献する」と述べている。
Vodacomは2025年から5Gの試験運用を実施しており、今回の商用化に至った。同社は2026年末までに、さらに20の都市に5Gネットワークを拡大する計画だ。また、5G対応スマートフォンの販売も開始しており、現在はサムスンやファーウェイの端末が利用可能となっている。
アフリカの5G市場への影響
南アフリカでの5G商用化は、アフリカ全体の通信業界にとって重要なマイルストーンとなる。他のアフリカ諸国でも5Gの試験運用が進んでいるが、商用サービスは南アフリカが初めてだ。GSMAの報告によれば、アフリカでの5G接続数は2025年までに約3000万に達する見込みであり、今回の動きはその成長を促進すると期待される。
ただし、5Gサービスの普及には課題もある。南アフリカでは電力不足が深刻で、基地局の安定稼働に影響を与える可能性がある。Vodacomはバックアップ電源の強化を進めており、太陽光発電や蓄電池の導入を計画している。
競合他社の動き
南アフリカのもう一つの大手通信事業者MTNも、5Gの商用化を準備している。MTNは2026年第4四半期にサービス開始を予定しており、Vodacomとの競争が激化すると見られる。MTNのCEOは「5Gは産業オートメーションや遠隔医療など、新たなユースケースを可能にする」とコメントしている。
南アフリカ政府も5Gの推進を支援しており、周波数割り当ての手続きを迅速化している。通信省は「5Gはデジタル経済の基盤であり、雇用創出やイノベーションに貢献する」と強調している。



