5G特化型MVNOが変える企業の通信コスト、月額500円からの新サービス
5G特化型MVNOが企業通信コストを削減、月額500円から

5G通信に特化した仮想移動体通信事業者(MVNO)の新サービスが、企業向けに月額500円から提供開始された。このサービスは、5G回線のみを利用するユニークなモデルで、既存の4G回線と併用することで、通信の安定性を保ちながら大幅なコスト削減を実現する。

従来のMVNOとは異なる5G特化型の仕組み

一般的なMVNOは、大手キャリアから回線を借り受け、自社ブランドで提供する。しかし、本サービスは5G回線に特化している点が特徴だ。スマートフォンやIoTデバイスが5Gに対応していれば、SIMカードを挿すだけで利用可能。5Gエリア外では自動的に4Gに切り替わるため、通信が途切れる心配はない。

サービスを提供するのは、通信業界に精通したベンチャー企業「ネクストコム」だ。同社の代表取締役は、「企業の通信費削減ニーズは高まっている。5Gの普及が進む中で、音声通話を必要としないデータ通信専用のプランを求める声に応えた」と説明する。

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コスト削減効果は最大80%、中小企業に朗報

本サービスを利用することで、従来の大手キャリアと比較して通信コストを最大80%削減できるという。例えば、従業員100人の企業が全員分のSIMを契約した場合、月額の通信費は従来の約5万円から1万円以下に抑えられる。

東京都内のIT企業は、すでに試験導入を開始しており、「データ通信専用なので、音声通話が必要な部署には別途IP電話を導入したが、トータルコストは半減した。特にテレワークが増えた今、自宅のWi-Fi環境に依存しない高速通信が社員から好評だ」と語る。

5G対応デバイスが前提、今後の拡大に期待

ただし、本サービスを最大限活用するには、5G対応のスマートフォンやルーターが必要となる。現在、5G対応端末の普及率は約30%だが、2025年には50%を超える見通しだ。ネクストコムは、法人向けに5G対応端末の一括購入プログラムも用意し、導入のハードルを下げる。

また、IoT分野での活用も期待されている。工場のセンサーや監視カメラなど、大量のデータをリアルタイムで送信する用途に適しており、製造業や物流業からの問い合わせが増えているという。

競合との差別化と今後の課題

MVNO市場は、楽天モバイルやIIJmioなど多くのプレイヤーがひしめく。本サービスは5G特化という点で差別化を図るが、5Gエリアの拡大が鍵となる。総務省のデータによると、2024年3月時点での5G人口カバー率は約70%だが、地方ではまだエリアが限定的だ。

ネクストコムは、2025年までに全国の主要都市で5Gエリアを拡大する計画のキャリアと連携し、サービスの品質向上を図るとしている。同社の広報担当者は、「5Gの利点を最大限に活かし、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援したい」と意気込む。

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