日本における第5世代移動通信システム(5G)の普及が着実に進んでいる。当初は大都市圏に限られていたサービスエリアだが、通信事業者各社の積極的な基地局整備により、地方都市や郊外でも利用可能な地域が拡大している。
通信各社の取り組み
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの4社は、政府の補助金も活用しながら、全国の人口密集地を中心に基地局を設置。2024年度末までに全国の人口カバー率を90%以上にする目標を掲げている。また、5Gの特性を活かした産業利用も進み、自動運転や遠隔医療、スマート農業などでの実証実験が各地で行われている。
今後の課題
一方で、地方の過疎地域では採算性の問題から基地局整備が遅れており、デジタルデバイドの解消が課題となっている。総務省は、2025年度までに全国の有人離島や山間部を含めたエリア拡大を目指し、さらなる支援策を検討中だ。
5Gの高速・大容量・低遅延という特性を最大限に活かすためには、周波数帯の有効活用や異業種との連携も重要となる。今後の技術進化とともに、社会の基盤としての5Gの役割がますます期待されている。



