2026年ワールドカップに向けた日本代表メンバー発表が、多くのファンの間で活発な議論を巻き起こしている。その中でも最大の注目を集めているのが、5度目の本戦出場を決めたベテラン・長友佑都選手(FC東京)の選出だ。今年9月に40歳を迎える長友選手は、単なる「メンター枠」として選ばれたわけではないと、サッカーデータアナリストのノーミルク佐藤氏は指摘する。
長友は単なる「メンター枠」なのか
今回の代表メンバー発表では、長友選手以外にも多くの有力選手が落選した。UEFAチャンピオンズリーグで活躍した守田英正選手(スポルティング)、三笘薫選手(ブライトン)、南野拓実選手(モナコ)など、実力派の名前がリストから外れたことで、選考に対する疑問の声も上がっている。中でも、「なぜ長友選手が選ばれたのか」という点は、ファンやメディアの間で最も議論を呼ぶテーマとなっている。
長友選手の選出理由としてよく挙げられるのが、いわゆる「メンター的な役割」だ。若手選手の精神的支柱となり、チームの雰囲気を整える存在として期待されているという見方である。過去の日本代表でも、2002年の日韓ワールドカップにおける中山雅史選手や秋田豊選手、2022年カタール大会での川島永嗣選手など、ベテラン選手が同様の役割を担った例は少なくない。これらの前例から、「長友選手はメンター枠ではないか」「フィールドプレーヤーにそうした役割の選手を入れるべきか」といった声が上がっている。
しかし、ノーミルク佐藤氏は「長友選手の選出理由は単なるメンター枠にとどまらない」と主張する。では、その真の理由とは何か。
データから見る長友の現在の実力
長友選手は現在もJリーグで高いパフォーマンスを維持している。特に、驚異的な運動量と守備能力は健在で、チームに欠かせない存在だ。データ分析によると、長友選手は1試合あたりの走行距離がチーム内で常にトップクラスであり、スプリント回数も多い。また、クロスやインターセプトの成功率も高く、経験に裏打ちされたポジショニングの巧みさが光る。
さらに、長友選手は攻撃面でも重要な役割を果たしている。左サイドからのオーバーラップは相手ディフェンスにとって脅威であり、正確なクロスボールは得点チャンスを生み出す。最近の試合では、ゴールに直結するプレーも増えており、単なる守備専門の選手ではないことを証明している。
高温多湿の試合会場において強みを発揮
2026年ワールドカップの開催地は、高温多湿な環境が予想される。このような条件下では、持久力と適応力が特に重要となる。長友選手は長年の経験から、過酷な環境下でのコンディショニングや試合運びに長けており、若手選手にとって手本となる存在だ。
また、長友選手のメンタル面の強さも見逃せない。数々の大舞台を経験してきた彼は、プレッシャーのかかる場面でも冷静さを保ち、チームを落ち着かせる効果がある。このような経験値は、データでは測れない貴重な資産である。
ノーミルク佐藤氏は「長友選手の選出は、単なる精神的な支えだけでなく、戦術的な価値と環境適応力が評価された結果だ」と結論づけている。40歳を目前にしてもなお、ピッチ上で輝きを放つ長友選手のプレーに、今から期待が高まる。



