全国高校総体(インターハイ)は12日、滋賀・奈良両県で計4競技が行われた。ホッケー女子で岐阜各務野が5年ぶり26回目の優勝を果たした。フェンシングでは、女子フルーレで岐阜総合学園の高橋ののか選手が準決勝で敗れ、決勝進出を逃した。11日に行われた女子サーブルでは、大垣南の三宅そな選手が準優勝した。12日に予定されていたローイング(ボート)は天候不良のため、13日に延期された。
ホッケー女子決勝、伊藤選手が決勝点
1―1で迎えたホッケー女子決勝の第3クオーター。ゴール左前に詰めていたFW伊藤詩選手(3年)は、右サイドにいたMF橋本奈々主将(同)からパスを受け、勢いよくスティックを振り抜いて決勝点となるゴールを決めた。
1、2年時の総体でもメンバー入りし、優勝を逃し、悔しがる先輩の姿を間近で見てきた。試合を決めた場面を振り返り、「絶対にここで決めたかった」と語った。
5年ぶりの優勝を果たし、「先輩から受け継いだ悔しさがばねになった。次は後輩に勝つ喜びを引き継ぎたい」と誇らしげだった。
フェンシング女子サーブル、三宅選手が逆転で準優勝
三宅選手は準決勝で一時は8ポイント差をつけられた。予選で痛めた右脚の痛みも限界に近づいていた。くじけそうになったが、「負けるなら、最後まで攻める」と腹をくくった。心がふっと軽くなり、4連続で得点を重ねるなど、じりじり詰め寄った。あと1ポイント取られると負けるところまで追い込まれたが、2連続でポイントを奪って逆転。勝利をつかむと「しゃあ!」と何度も叫んだ。
フェンシングを始めたのは中学1年の頃。たまたま参加した体験会で足さばきの良さを見抜かれてクラブチームに勧誘された。先輩の教えを受けてめきめきと上達した。全国大会ベスト8などの実績を残し、大垣南に進んだ。
昨年の総体は目標のベスト8を果たしたが、優勝が視野に入った準々決勝で持ち味のフットワークを封じられて敗戦。達成感より悔しさが募った。その後は練習に明け暮れ、攻撃のバリエーションを増やすなどレベルアップに努めてきた。
優勝を目指した今年は、予選の試合中に体勢が悪いまま着地し、過去に患った右内ももの肉離れが再発した。「インターハイは今年が最後」と気力を振り絞り、痛みをこらえてピストに立った。
決勝は序盤からリードを許す苦しい展開に。果敢に攻めるも及ばず、準優勝となった。目標には届かなかったが、「去年までの自分だったら諦めていたかもしれない。今年はやり切れた」と納得の表情。大学でさらなる高みを目指すことを誓った。



