熊本地震で自宅全壊の若山芭奈、4点挙げ千原台女子が準々決勝進出
熊本地震で自宅全壊の若山芭奈、4点挙げ千原台女子が準々決勝進出

全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は12日、計4競技が滋賀、奈良両県で行われた。12日に予定されていたローイング(ボート)は天候不良のため、13日に延期された。

地震で自宅全壊、それでもコートへ

ハンドボール女子3回戦で、千原台の若山芭奈選手(3年)が4点を挙げ、チームは埼玉栄に34-26で勝利し、準々決勝進出を決めた。

若山選手は、地震発生時、U18日本代表としてルーマニアで世界選手権に臨んでいた。7月28日午前(現地時間)、宿泊先で帯同スタッフから「熊本で大きな地震が起きたらしい」と聞かされ、宇城市の自宅を案じた。家族のグループラインに「大丈夫?」と送ると、母・順子さん(50)からすぐに「大丈夫」と返信があり、家族全員の無事を確認した。

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しかし、その後弟から送られてきた写真で自宅が全壊していることを知り、「え、うそ?」と現実を受け入れられなかった。このまま海外にいていいのか不安になったが、「プレーし続けるしかない」と気持ちを切り替えた。順子さんも「とにかく試合に集中してほしかった」と話す。日本代表は過去1勝3敗と苦手にしていたフランスに勝利し、9位で大会を終えた。

熊本のために優勝を

遠征先からそのまま開催地の奈良県に入り、総体を戦っている。自身が被災者である実感はまだないが、「今、自分たちが熊本のためにできるのは、優勝することだ」と話す。

試合では、前半、流れが相手に傾きかけたタイミングでピッチに入り、「熊本に少しでも元気を届けたい」と、ボールをキャッチし高く跳んでゴール前に進入。倒れ込みながら大きく右手を振りかぶり、2点差に突き放すシュートを決めた。

ハンドボール男子3回戦を突破した千原台の山吉涼介主将(3年)は、「(2回戦の)愛知との接戦を制したことで、勢いに乗り、『守って速攻』という自分たちの試合ができたと思う。準々決勝の浦和学院(埼玉)は高さのある相手だが、上から打たせないよう、工夫して戦いたい」と話した。

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