第108回全国高校野球選手権大会第12日の16日、横浜は3回戦で霞ヶ浦(茨城)に5―2で勝ち、2年連続で8強進出を決めた。六回に千島大翼選手の適時打で逆転し、小野舜友選手の二塁打で追加点。救援した織田翔希投手がリードを守った。準々決勝は大会第13日第3試合で花巻東(岩手)と対戦する。
織田投手の力投
六回、千島選手の2点適時打などで逆転して、その裏の守備。2番手で織田投手が「絶対にリードを保つ」とマウンドに上がった。いきなり150キロ超の速球を投げ込み、四球の走者を出しても次打者を併殺打に仕留め、この回を打者3人で抑えた。七~九回は変化球も織り交ぜ、いずれも三者凡退。2回戦に続いて得点を許さず、7三振を奪った。
監督が語る成長
村田浩明監督は「最近の織田は変わった」と語る。1年秋の関東大会。準々決勝で完投して勝ったものの、試合途中で「もう握力ないです。投げたくないです」と漏らしたことがあった。最上級生になる前の織田投手がつらい場面で、「もう無理です」と弱音を吐くことは何度もあったという。村田監督は「織田の一番の敵は織田自身だった」と振り返る。
しかし、今夏の神奈川大会決勝。ベンチが交代の準備をしていても、織田投手は最後までマウンドを譲らなかった。「チームを勝たせる投球をする」。エースとしての自覚が、成長を促してきた。
「大怪物」への進化
今大会前、織田投手は「怪物を超えた、大怪物になれ」と村田監督から告げられた。その言葉通り、2回戦では春夏の甲子園大会で過去最速とされる球速156キロを計測。それでも本人は球速にはこだわらない姿勢を見せ、「個人で結果を出したときよりも、チームで勝てたときの方が何倍もうれしい。チームを勝たせられれば、それでいい」と繰り返す。誰よりもチームを思う気持ちが、織田投手をさらに進化させていく。
小野舜友主将は「相手も粘り強く戦ってきたので、自分たちも何とか食らいついていこうとプレーしていた。逆転勝ちできてよかった。(次に向けて)自分たちの準備をしっかりと進めていく」と話した。



