第108回全国高校野球選手権大会は第6日の10日、1、2回戦2試合ずつが行われた。日南学園(宮崎)は明徳義塾(高知)との接戦をサヨナラで制し、8年ぶりの甲子園勝利を挙げた。宮崎県勢として令和初の勝利となった。
終盤まで投手戦、九回に決着
試合は2-1。日南学園は七回に犠飛で同点とし、九回に豊丸の適時打でサヨナラ勝ちした。救援の谷口投手が7回無失点と粘った。明徳義塾は五回まで毎回得点圏に走者を進めたが、一回の1点に終わった。
三回から救援した日南学園の2年生左腕・谷口は「普段と違う景色が見られて、本当に楽しかった」と語った。7回無失点125球の熱投が九回裏のサヨナラ打を呼んだ。
谷口投手の力投、呪縛を解く
谷口投手は試合前から肩を作って準備万全だったが、「気持ちが高ぶっていた」と登板直後は球が上ずった。三回二死満塁で伝令に「力を抜いて思い切り投げろ」と発破をかけられ、我に返った。明徳義塾打線に五回まで毎回得点圏に進まれたが、回を追うごとに低めへの制球を取り戻した。
金川監督も「球の出どころが見えにくいフォームが(相手打線に)はまった」と評価した。谷口投手は「(先発でも救援でも)自分のやるべきことは変わらない」と話し、先発した3年生エース・田中との二人三脚で宮崎大会を戦ってきたという。
明徳義塾、悔しい一球
明徳義塾の2番手・田宮投手は、八回のピンチで登板し満塁をしのいだが、九回二死から連打を浴び、一、二塁とされた。相手右打者の外角へ外すカットボールで打ち取ろうとしたが、打球は遊撃手のグラブをはじいて左翼へ抜けた。「中に入ってしまった。高さも甘かった」と悔いを残した。
日南学園の金川監督は「(宮崎県勢として令和初の甲子園勝利に)みんなが出場するたびに背負わなきゃいけない問題だった。呪縛から解き放たれた」と語った。



