中京・角谷主将「やれることやった」 夏の甲子園で逆転届かず
中京・角谷主将「やれることやった」 夏の甲子園

第108回全国高校野球選手権大会で9日、中京(岐阜)は霞ヶ浦(茨城)に3―6で敗れた。5点差で迎えた七回に3番・鈴木悠悟選手らの連続適時打で2点を返す粘りを見せたが、逆転はならなかった。

主将の一打が反撃の口火

七回一死、走者なしで打席に立った1番・角谷将主将は、初球から力強くバットを振り抜いた。狙っていた外角の直球を流し打つと、ライナー性の打球は一、二塁間を鋭く破った。「全員で逆転に向かっていけるような打席にしようと思った」と心境を振り返った。

角谷主将は自ら主将を志願した。投打の中心である鈴木選手を支えるためだ。鈴木選手は2年生の頃からエースで中軸を担うが、昨夏は岐阜大会の準決勝で敗れ、甲子園の土を踏めなかった。「鈴木に全部を背負わせるわけにはいかない」と牽引役を買って出た。

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秋の悔しさをバネに成長

秋の東海大会では1回戦で常葉大菊川(静岡)に惜敗。その悔しさをバネに筋力トレーニングで打撃力を強化し、夏の岐阜大会では1番打者として5割に迫る打率を記録した。今村陽一監督も「一番に声を出し、チームの先頭に立ってくれている」と全幅の信頼を寄せる。

マウンドでエースが苦しむ中、角谷主将は「気持ちを切らすな」とチームメートに声をかけ続けた。七回の一打は後続につながり2点を返したが、残り3点差を埋めることはできなかった。

主将の言葉に貫禄

「やれることはやった。後輩には今日の悔しさを忘れず、ここに帰ってきてほしい」。その言葉には静かな貫禄があった。

今村陽一監督は「負けるべくして負けた試合だった。想定していた中で、一番最悪な展開になってしまった。選手たちは私の言葉を信じて、最後まで諦めず頑張ってくれた。勝たせられなかった私の責任だ」と語った。

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