法医学者が語る「働き盛りの突然死」:ゴルフ場で倒れた45歳男性の心臓は650g、黄色く変色した牛心
法医学者が語る働き盛りの突然死:ゴルフ場で倒れた45歳男性の心臓

ゴルフ中の突然死は、第三者による目撃やAEDの普及により解剖率は高くないが、死因不明のケースでは解剖が行われる。45歳男性・坂本慎一さん(仮名)も、仲間から離れてボールを探している最中に倒れ、誰も死亡を目撃していなかったため、解剖が実施された。

解剖所見:急死の徴候と心臓の異常

検案では、顔面うっ血、外頸静脈怒張、チアノーゼ、まぶた裏の溢血点が認められ、いずれも急死を示す所見だった。体内を開けると全身臓器のうっ血が確認された。坂本さんは肥満体型で、心臓は650gと成人男性平均(約300g)の2倍以上に肥大し、いわゆる「牛心」状態だった。

心筋は通常の赤色から黄色く変色しており、血管閉塞による壊死が進行。さらに壊死部分から亀裂が生じ、心臓と心膜の間に血液が溜まる心破裂を起こしていた。高血圧やスポーツによる持続的負荷が心肥大を招き、中年以降の動脈硬化で血流が低下、虚血に至ったとみられる。

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早起きゴルフに潜む危険

法医学者の高木徹也氏は、「早起きしてのゴルフは、睡眠不足や急な血圧変動が重なり、心臓に負担をかけやすい」と指摘。特に肥満や高血圧の既往がある中高年男性は、早朝の運動前のウォーミングアップや水分補給が重要だと警鐘を鳴らす。

突然死を防ぐには、定期的な健康診断と、運動前の体調チェックが不可欠だ。

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