猛烈な暑さと強風にあおられた山火事が、フランスやスペイン、イタリアの一部を23日に襲い、数万人が避難を余儀なくされた。消防隊は空中消火機の支援を受けながら、対応に当たっている。
欧州の焼失面積、記録上2番目
欧州森林火災情報システム(EFFIS)の衛星データによると、欧州諸国で今年これまでに焼失した面積の合計は、記録上2番目の規模となっている。
南欧がより厳しい酷暑に見舞われ、一部地域で気温が40度を超える中、消防士3人が死亡している。
フランス:マクロン大統領がEU支援要請
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、欧州連合(EU)の市民保護メカニズムを発動して援助を求め、航空機6機を要請したと述べた。
仏南西部ボルドー近郊では、海岸沿いの松林を火災が荒らし尽くし、22日以降に主にキャンプ場や貸別荘にいた観光客を中心とする2万人以上が避難した。
仏南東部も大きな被害を受けており、歴史あるコティニャック村の周辺では、ミストラル(同地域に吹く強い北風)にあおられて数十件の火災が発生した。当局によると、21日以降、約25軒の家屋が全壊したという。
スペイン:マドリード西部で住民3500人退避
国境を越えたスペインでは、森林火災が制御不能となったため、当局が首都マドリード西部の小さな町アルデアデフレスノの住民3500人に退避を命じた。
また、マドリードの北東にあるグアダラハラ県でも、数百人の消防士らがさらに大規模な山火事を抑え込もうと、今なお苦闘を続けている。
イタリア:シチリア島などで数千人対応
イタリアでは、シチリア島やカラブリア州で数千人の緊急救助隊員が多数の火災に対応した。地元当局者は、放火魔が野良猫の尻尾に可燃性液体を染み込ませた布を縛り付け、炎を広げさせる形で放火したと述べた。



