8~9月の記録的大雨、温暖化で降水量2割増の可能性 気象庁研究所が分析
8~9月の記録的大雨、温暖化で降水量2割増の可能性

気象庁気象研究所などは23日、今年8~9月に千葉県や石川県など各地で相次いだ記録的大雨について、地球温暖化の影響で降水量が2割程度増えた可能性があるとの研究成果を公表した。

6事例をスーパーコンピューターで再現

同研究所は、大雨などの「レベル5特別警報」が発令された▽千葉豪雨(8月中旬)▽石川県・富山県の大雨(8月下旬)▽福井県の大雨(8月下旬)▽台風25号の大雨(9月下旬)など6事例に関し、温暖化が降水量にどの程度影響したかを分析した。

温暖化が進む前の1850~1900年頃と、温暖化が進んだ状況において、同じ気圧配置で降る雨の量などをスーパーコンピューターで再現した。その結果、温暖化した状況で各地域の気温は1・3~1・6度上昇し、大気中の水蒸気量は9・5~11・4%増加した。降水量は15・7~22・9%増えた。

水蒸気が積乱雲を発達させる効果も

増加した水蒸気は直接的に降水量を増やすだけでなく、積乱雲を発達させて雨量をより増やす効果もあったと分析した。

同研究所の川瀬宏明室長は「台風や秋雨前線による大雨は昔からあったが、最近は同じ状況での降水量が増えている。温暖化が進めば、さらに雨量が増える可能性が高い」と語った。