熊本地震10年、震央分布を比較 南西側海域で警戒必要
熊本地震10年、震央分布比較 南西側海域で警戒必要

18日で発生から3週間となる熊本地震で、震度1以上を観測した揺れの震央分布図と平成28年の地震での分布図を重ねると、前回は幅広い地域で発生したのに対し、今回は直線状になっていることが17日、産経新聞のまとめで分かった。

震央分布の比較

気象庁公表の震度データベースでは、震度1以上の地震の震央(震源直上の地表の地点)が記録される。前回の熊本地震で最初に最大震度7を観測した28年4月14日から2週間にあった地震2907回と、今回震度7を観測した7月28日からの2週間にあった599回を地図に表示した。

前回は阿蘇地方の一群のほか、益城町から宇城市にかけてと同町から宇土市へかけて三角状に幅広く分布。阿蘇から宇土半島北岸へ続く布田川断層帯と、益城町から南へ分かれて八代海へ続く日奈久断層帯の一部が関わったとみられる。

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今回の特徴と今後の警戒

一方、今回震度7を観測した地震の震央は前回揺れが集中した三角状の一群のほぼ南西端に位置し、そこから南西、北東の両方へ広がっていた。南西側の揺れは前回より海側へ寄っていた。

政府の地震調査委員会は7月29日、前回と今回の関連性について、「一連の活動領域で発生した」との見解を示した。前回の地震後に現地調査を行った東北大災害科学国際研究所の遠田晋次教授(地震学)は、前回は周辺の断層を刺激して余震が広がったのに対し、「今回は日奈久断層帯に沿っていて割れ方として比較的シンプル」との見方を示す。

この断層帯は八代海へ続くが、まだ割れ残りがあるとみられる。今回も最初の地震で沿岸部に津波注意報が出された。遠田教授は「10年後に最大の余震が日奈久断層で起こったとの見方もできる。その意味で海域に延びる部分に今後も注意が必要だ」と津波や地震被害に警戒を呼びかけた。

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