東大合格者が教える「質問力」で成績が伸びる子の特徴
東大合格者が教える質問力で成績が伸びる子の特徴

多くの人は、「頭がいい」と言われる人の能力は先天的に決まっている部分があると考えがちだ。しかし、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏は、その考えを否定する。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)の編集担当も務める西岡氏が、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授する連載。第240回は「質問力」について語る。

「質問力」が成績を左右する

西岡氏は自身の会社の活動の一環として、全国のさまざまな学校で生徒に勉強を教える機会を得ている。偏差値が高い学校からそうでない学校、中学生から高校生まで、多くの子どもたちと接してきた中で、「成績が伸びる子」と「伸び悩む子」の違いとして最も特徴的なのは「質問力」だと気づいたという。

「今成績が低い子でも、良い質問をする子であれば学力は伸びていく。逆に、今は良い成績でも質問力が弱い生徒は伸び悩む。地頭の良さや勉強時間の長さ、塾の質ではなく、質問の仕方が成績を左右する場合が多いのです」と西岡氏は指摘する。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

伸びる子の質問は「具体的」

例えば数学の問題でつまずいた場面を考えてみよう。伸び悩んでいる子の典型的な質問は「先生、この問題、わかりません」というものだ。一方、成績が伸びる子の質問は全く異なる。

「先生、この問題なんですが、まず与えられた条件からxとyの関係式は立てられました。ここまでは合っていると思うんです。でも、そこから先、どう方針を立てればいいかわからなくて。解答を見ると『ここで相加相乗平均を使う』と書いてあるんですが、なぜここで相加相乗を使おうと思いつけるのか、その発想の飛躍が見えなくて……」

このように、自分がどこまで理解できていて、どこで詰まっているのかを明確に言語化できるかどうかが、学力向上の鍵を握る。西岡氏は「自分の理解度を言語化できる子は、質問を通じて効率的に学び、成績を伸ばしていく」と語る。

生成AIへの質問も同じ

この質問力の重要性は、生成AIを活用する際にも当てはまる。具体的に何がわからないのかを明確に伝えられる人ほど、AIから的確な回答を得られる。逆に「わかりません」とだけ尋ねるのでは、AIも適切な答えを返せない。

西岡氏は「まずは自分のことを知るべき」と強調する。自己開示こそが学びを加速させるのだ。漫画『ドラゴン桜』でも描かれているように、自分の弱点を正直に認め、具体的に質問できるようになることが、逆転合格への近道となる。

今回の内容は、西岡氏の著書『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』(東洋経済新報社、3万部超のベストセラー)にも詳しく掲載されている。同書は連載を再構成し、加筆修正を加えたものだ。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ