ライフ 「肌は露出した脳」という衝撃 子どもへの優しいタッチが親子のストレスを軽減する科学的理由 4分で読める 公開日時:2026/06/16 10:30
やさしくふれることが、子どもの脳の発達によい影響を及ぼすことがわかっている(写真:わたなべりょう/PIXTA) 小堺 友美 プレシャスタッチケア協会代表 フォロー
皮膚と脳はルーツを同じくする「兄弟」
赤ちゃんのときや幼児期のふれあいの大切さ。オキシトシンの分泌を促す行動。実は皮膚と脳はルーツが同じ。優しいスキンシップは、子どもの脳に驚くべき変化をもたらします。本稿では『親子が一生モノの「安心」でつながる タッチケアの魔法』より一部抜粋のうえ、最新科学が明かす、親子のストレスを劇減させる触れ合いの秘密をご紹介します。
「肌は露出した脳」――そんなふうに表現されることがあります。少し不思議に感じるかもしれませんが、これは皮膚と脳が、とても深いつながりをもっていることを表しています。実は、赤ちゃんがお腹の中で育っていくとき、皮膚と脳は「外胚葉」という同じ細胞のもとからつくられます。つまり、皮膚と脳はルーツを同じくする「兄弟」のような関係なのです。
そんな関係をもつ皮膚は、「ふれる」という感覚を通じて、「嬉しい」「安心する」「気持ちいい」といった感情をつかさどる脳の部分(島皮質など)に信号を送る働きがあります。だからこそ、やさしく丁寧にふれることは、ただのスキンシップではなく、「心そのものにふれている」ような、つながりを感じられるふれあいになります。言いかえれば、肌へのやさしいタッチは、手で直接ふれることのできない脳(感情に関わる部分)を、そっとなでてあげているようなものなのです。
タッチケアと「オキシトシン(愛情ホルモン)」の関係
優しいタッチは、愛情ホルモンとして知られるオキシトシンの分泌を促進します。オキシトシンは、ストレスを軽減し、信頼感や絆を強める効果があります。親子間での穏やかなスキンシップは、このホルモンを活性化させ、互いの不安を和らげ、安心感を共有するのに役立ちます。研究では、タッチケアを日常的に行うことで、子どもの情緒安定や親の育児ストレス低下が確認されています。



