不登校の子を登校に導く独自の工夫、文科省認定「学びの多様化学校」東京みらい中学校の取り組み
不登校の子を登校に導く独自の工夫、文科省認定「学びの多様化学校」

不登校の子どもたちを登校へ導く「学びの多様化学校」

東京都足立区にある東京みらい中学校は、文部科学省が認定する「学びの多様化学校」(いわゆる不登校特例校)として、不登校経験のある子どもたちを対象に独自の教育プログラムを展開している。同校では、学習指導要領で定められた教科以外に、独自教科を設けることが認められており、その一つが「マイタイム」である。

「マイタイム」で自主・自律の姿勢を育む

「マイタイム」は毎日、朝と夕方に10分間ずつ設定されている。主幹教諭の室町翔馬氏は、その目的について次のように説明する。「朝のマイタイムの3日間は、自分の課題としている学習や読書に取り組むことで自主・自律の姿勢を育む時間です。水曜日だけはトレーニングの時間で、不登校経験者は運動経験が少ないことが多いため、グラウンドなどで身体を動かします。残りの1日は各クラスでレクリエーションを通じて自発的・創造的な活動を行う時間としています」。

夕方のマイタイムは、ICTを活用しながら生徒それぞれが「振り返り」を行う時間となっている。今日の取り組みを踏まえ、明日の取り組みを考えることで、自主・自律の姿勢を身に付けることを目的としている。

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独自教科「ソーシャルスキルトレーニング(SST)」

もう一つの独自教科が「ソーシャルスキルトレーニング(SST)」で、毎水曜日の5時限目に実施されている。室町氏は、「人と社会との関わり方を学ぶ時間です。企業の方にも来ていただき、仕事の話をしてもらい、子どもたちが自分の将来のキャリアについて考える時間です」と説明する。

通常の公立中学校では、キャリア教育の機会は年に1回か2回がほとんどだが、みらい中学では毎週SSTの時間が設けられており、時間数が圧倒的に多い。多くの職業や大人と接する機会を持つことで、自分のキャリアを考える時間が増え、知識の幅も広がる。

教科学習はどうなっているのか?

みらい中学では、教科学習についても基礎学力の定着を重視し、個別指導や少人数授業を取り入れている。不登校経験により学習の遅れがある生徒にも対応できるよう、丁寧な指導を心がけている。同校の取り組みは、不登校の子どもたちが再び学校に通う意欲を持ち、社会性を身につけるためのモデルケースとして注目されている。

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