2026年7月18日、東洋経済オンラインは「本当に強い大学2026」の一環として、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学(通称・早慶上理)の最新動向を詳報した。各大学は新学部・学科の設置やキャンパス整備、特色ある教育プログラムを推進しており、日本の高等教育の流れを象徴する動きが相次いでいる。
早稲田大学:創立150周年に向けた大規模整備
早稲田大学は2032年に創立150周年を迎える。記念事業の目玉として、早稲田キャンパスに「新9号館」を建設中だ。この施設は教育学部・同研究科の拠点となるほか、学生や教職員、卒業生向けの総合窓口「早稲田ポータルオフィス」を7号館から移転する予定である。設計コンセプトは「早稲田の森」で、自然光と緑をふんだんに取り入れた空間が特徴。利用開始は2027年9月を予定している。
さらに、理工学部は2033年に創設125周年を迎える。これを機に西早稲田キャンパスでは52・53・54・59号館の建て替え計画が進行中だ。このうち52号館はすでに竣工し、2026年4月から供用が開始されている。新52号館は最新の研究設備を備え、理工系教育の拠点として期待される。
慶應義塾大学:次世代教育への投資
慶應義塾大学は、2027年度をめどに湘南藤沢キャンパス(SFC)に新たな研究棟を建設する計画を発表している。この施設はAI・データサイエンス分野の教育研究を強化する目的で、産学連携の拠点としても機能する予定だ。また、2026年度からは「総合政策学部」と「環境情報学部」で新たなカリキュラムを導入し、実践的な問題解決能力を養うプログラムを拡充する。
上智大学:国際化とリベラルアーツの推進
上智大学は、2027年度に四谷キャンパス内に新たな国際交流センターを開設する。このセンターでは、留学生と日本人学生が共に学ぶ「グローバル・コモンズ」を設置し、言語習得や異文化理解を促進する。また、2026年度からは「文学部」と「外国語学部」で新たな副専攻プログラムを開始。国際関係やサステナビリティをテーマにした科目群を提供する。
東京理科大学:新学部と新学科で理系教育を革新
東京理科大学は、2027年4月に「先進工学部」を新設する計画を明らかにした。同学部には「ロボティクス学科」と「生命医工学科」の2学科を設置し、AIやバイオテクノロジー分野の人材育成を目指す。また、2026年度からは「理学部第一部」に「データサイエンス学科」を新設。数学と情報科学の融合教育を推進する。
さらに、野草キャンパスでは新たな研究棟の建設が進行中で、2027年度の完成を予定している。この施設はナノテクノロジーや材料科学の研究に特化し、企業との共同研究を促進する。
「大学四季報」の活用と今後の展望
本記事は、東洋経済の臨時増刊号『本当に強い大学』に掲載された「大学四季報」の内容を基にしている。同四季報では、各大学の学部・学科の詳細や入試情報、就職実績などが網羅されており、受験生や保護者にとって有益な情報源となっている。早慶上理の動きは、日本の高等教育がグローバル化やデジタル化に対応しつつ、伝統的なリベラルアーツ教育を維持・発展させる方向性を示している。
2026年7月29日には、東洋経済オンライン会員向けイベント「TK-HUB」が開催され、本特集の詳細が解説される予定だ。



