ウクライナ出身の九州大学生が母国高校生を日本に招待
ウクライナ出身で九州大学4年のマリヤ・コロペンコさん(23)は、2026年7月19日から母国の高校生を日本に招く短期留学プログラムを開始する。このプログラムでは、ウクライナ西部リビウの武道館高校で日本語や日本文化を学ぶ高校生11人を約3週間受け入れ、東京の日本語学校での集中講義や日本の学生との交流を通じて、平和な社会の在り方を体感してもらうことを目的としている。
プログラムの背景と目的
コロペンコさんはウクライナ南部クリミア半島出身で、2014年のロシアによる軍事介入を受け、11歳で日本に緊急避難した。日本語をゼロから学び、日本の小中高を経て九州大学に進学。昨年10月からはSNSで母国の実情を発信し、戦争のイメージを払拭しようと努めてきた。プログラムの構想は、2025年夏に来日後初めて帰国した際、社会問題への諦めを感じた大人たちの姿に衝撃を受けたことから生まれた。「若い世代が自国の課題や強みに気づかず、未来を信じられなくなるのでは」と危惧し、教育投資の重要性を痛感したという。
具体的な日程と活動内容
プログラムは7月19日から8月9日までの約3週間。東京の日本語学校で集中講義を受け、日本の高校生や大学生との交流を深める。週末には京都を訪れ、伝統的な街並みが残るリビウの復興のヒントを得る予定だ。コロペンコさんは「平和な社会の中で、人々がどのように暮らし、未来を作っているのか感じてほしい」と語る。
クラウドファンディングで支援を募る
今回のプログラムは初年度の試験的実施であり、来年以降の継続も視野に入れている。コロペンコさんはクラウドファンディングで寄付を募り、「両国の10年後、20年後の未来を担う世代への投資として、経験を届けたい」と話している。



