京大首席合格者が厳選!科学的エビデンスに基づく本質的な勉強法がわかる本3冊
京大首席合格者が選ぶ勉強法の本3冊

本当に成果を出す人ほど、地に足のついた本質的な情報源にあたっている。キャリアや教育において、効果的な勉強法を知ることは重要だ。そこで、一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事で『ドラゴン桜2』編集担当の西岡壱誠氏が、自らも京都大学に首席で合格した経験を踏まえ、東大生が実際に読んでいる「本質的な勉強法がわかる本」を3冊紹介する。

1冊目:『科学的エビデンスに基づく最適の教え方 実践ガイドブック』

まず1冊目は、ジェフ・ペティ著、緒方広明監修、岡崎善弘訳の『科学的エビデンスに基づく最適の教え方 実践ガイドブック』(東京書籍)だ。タイトルには「教え方」とあるが、学ぶ側にとっても非常に示唆に富む一冊である。なぜなら、「効果的に教える方法」を裏返せば、それはそのまま「効果的に学ぶ方法」になるからだ。

著者のジェフ・ペティ氏はイギリスを代表する教授法の専門家で、膨大な学術研究、教師たちの経験、そして実践知の3つを組み合わせて、教室で本当に使えるアイデアを提示している。

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注目すべきは、本書で紹介されている「分散学習」「検索練習」「精緻化」「交互配置(インターリーブ)」といった概念だ。実はこれらは、文部科学省が近年公表している「個に応じた学習過程の充実について」などの検討資料の中で、「認知心理学の知見に基づく効果的な学習方略の例」として明記されているものと重なっている。つまり、国の教育政策を議論する場でも、本書が扱うような科学的な学習理論が土台になりつつあるということだ。

「なんとなく」ではなく、「エビデンスに裏付けられた学び方を知りたい」という方に、まず手に取っていただきたい一冊である。東大生の中でも、認知心理学ベースの学習法を意識している人は年々増えている印象があり、その源流をたどると必ずと言っていいほど、こうした書籍に行き着く。

2冊目:『疲れ切った人のための勉強法』

2冊目は、堀田秀吾先生の『疲れ切った人のための勉強法』(東洋経済新報社)である。社会人になってから資格試験や語学の勉強に取り組もうとしても、仕事や家事で疲れ果てて、机に向かう気力すら残っていない――そんな方は決して少なくないはずだ。西岡氏自身、受験生を指導する中で、「気力の総量」が学習成果を大きく左右することを痛感してきたという。

本書の魅力は、単なる根性論や「気合を入れれば頑張れる」といった精神論に走らず、「疲れているという前提」から出発している点にある。堀田先生は明治大学の教授であり、言語学だけでなく脳科学や心理学など、80校以上の大学の研究知見を横断的に紹介できる稀有な書き手である。本書でも、疲労が学習にどう影響するか、どうすれば少ない気力で最大の効果を出せるのかを、科学的なアプローチで丁寧に解説している。

東大生の中には、もちろんやる気にあふれていて無限のモチベーションで勉強に臨んでいる人もいるが、逆にそうではなく「無理をしない勉強法」を上手に取り入れている人も多くいる。長時間机に張り付くのではなく、コンディションを整えながら学びを継続する――そんな「持続可能な勉強スタイル」を模索している方には、ぜひ手に取っていただきたい一冊である。「頑張れない自分を責める」のではなく、「頑張れない前提で、どう成果を出すか」を考えるヒントに満ちている。

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集中力の高め方を知る

さらに、集中力の高め方を知ることも重要だ。勉強の効率を最大化するには、集中力を適切にコントロールする方法を学ぶ必要がある。西岡氏は、次ページでその具体的な方法についても言及しているが、今回紹介した2冊の本でも、集中力に関する科学的知見が多数紹介されている。

例えば、『科学的エビデンスに基づく最適の教え方 実践ガイドブック』では、交互配置や分散学習が集中力の維持に役立つことが示唆されている。一方、『疲れ切った人のための勉強法』では、疲労時の集中力低下を防ぐための具体的なテクニックが紹介されている。これらの本を読むことで、自分に合った集中力の高め方を見つけることができるだろう。