文部科学省は2日、2030年度以降に正式な教科書として導入されるデジタル教科書について、扱えるデジタル素材の具体例を示した。端末上で操作できる図形やグラフは認める一方、教科の理解と関わりが薄く娯楽性の高いゲームや漫画は認めない方針だ。
3形態での導入と検定の議論
デジタル教科書を巡っては6月に改正学校教育法などが成立し、「紙のみ」「紙とデジタルのハイブリッド」「デジタルのみ(完全デジタル)」の3形態となる。文科省は4月以降、教科書検定に関する審議会で、動画や音声など教科書として認めるデジタル素材の範囲や検定方法について議論を進めてきた。
適切な素材の要件と例
2日の審議会では、デジタル教科書に関する検定の方向性の骨子案が示された。案では、適切なデジタル素材の要件として「教科の本質的な理解に役立つ」「学習での活用が明確」「授業で原則活用」の3点を提示した。
適切な例には「図形やグラフを変化させられるシミュレーション(模擬実験)」などを挙げた。一方、「教科の理解と関わりが薄く、娯楽の要素が多いゲームや漫画」などは認めないとした。
この方針は、教科書会社によるデジタル教科書制作と国による検定ルールに反映される見通しだ。



