18歳人口半減、赤字大学続出…生き残り懸けたニッポンの大学の現状と未来
18歳人口半減、赤字大学続出…大学の現状と未来

大学ガバナンスの強化が急務に

「教育研究機関として社会の信頼を著しく損ねた」。1月28日、東京大学で開かれた記者会見で、藤井輝夫総長はこう述べた後、30秒間にわたって深々と頭を下げた。大学院医学系研究科の教授が収賄容疑で逮捕されたことを受け、問題となった高額接待の内容、当該教授の解雇処分、ガバナンス改革案を説明し、多くの質問にも丁寧に回答した。

日本を代表する東京大学は「本当に強い大学ランキング」でもトップを維持している。国際的な評価も高く、「THE世界大学ランキング2026」では26位に位置する。アジアでも中国の清華大学、北京大学などに次ぐ4位だ。世界で戦える大学が不祥事で揺れることで、教育関係者の危機感は強まっている。

大学ガバナンスの現状

アナリスト経験が長く企業ガバナンスに詳しい北川哲雄・東京都立大学特任教授は、「大学にも透明性や実効性のある統治の仕組みが必要」と説く。実際、大学のガバナンスは近年強化されてきている。大学の不祥事や国や社会の要請を受けて、国立大学協会、日本私立大学連盟、日本私立大学協会はそれぞれガバナンス・コードを作成。大学のあるべき統治の姿を模索している。

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少子化で18歳人口が半減

大学を取り巻く環境は厳しさを増している。2025年の出生数は67万人。前年から約1.5万人減少し、10年連続で過去最少を更新した。22年の77万人から10万人も減少している。

標準的な大学入学年齢である18歳の人口は、1992年の205万人から26年に半減。35年には100万人を割る見込みだ。少子化にもかかわらず進学率が上昇したことで大学入学者数は60万人台を維持しているが、それも26年がピークとされる。昨年(25年)生まれが18歳となる40年代前半は、大学進学率が6割を超えても入学者は40万人程度にしかならない。大量の移民や留学生でもない限り、入学者の大幅減少は確実に起こる。

国立大学も厳しい状況

財務省は国立大学への運営費交付金を削減する方針を本格化させており、多くの国立大学が厳しい経営を強いられている。赤字大学も続出しており、生き残りを懸けた改革が急務となっている。

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