日産の人気コンパクトSUV「キックス」が全面改良
日産自動車は2026年6月18日、コンパクトSUV「キックス」の新型を発売した。価格は300万円未満からと、手頃な価格設定が話題を呼んでいる。経営再建中の日産にとって、この新型キックスは起爆剤となるのか、注目が集まっている。
デザインへの徹底したこだわり
新型キックスのエクステリア・インテリア・カラーデザインを統括したプログラムデザインディレクターの楠鉄平氏は、開発の苦労を次のように語る。「キャラクターラインをあまり入れず、塊としての強さと抑揚を重視し、フェンダーの張り出し感を強調して力強さを表現しました。そのため、生産段階では非常に苦労しました」。
楠氏はさらに、「面と面のずれが少しでもあると、カプセルのような美しいリフレクションが実現しないため、生産部門と何度も話し合いを重ねました。実際に工場に足を運び、0.1ミリ単位のズレでも調整できないかと繰り返し協議しました」と、質感へのこだわりを強調した。
実車が示す高い品質
実際に実車を眺めると、作り手のこだわりが随所に感じられる。車体側面の反射は前から後ろまで途切れずにつながり、ボディパネルとドアの隙間は均一で、広狭のムラがない。発表会では、ステージ上に青い箱のような装置が設置され、音楽とともに開いて新型キックスが姿を現す演出が行われた。リアビューから見た第一印象は非常に良好だった。
スポーティさが際立つエクステリア
新型キックスのエクステリアは、従来モデルよりもスポーティさが際立つデザインとなっている。全体的にシャープなラインと力強いフェンダーが特徴で、SUVらしい存在感を放っている。インテリアも質感が向上し、快適な室内空間を提供する。
日産は、この新型キックスをてこに、苦戦する経営の立て直しを図る。300万円以下という価格設定は、若年層やファミリー層の取り込みを狙ったものとみられる。今後の販売動向が注目される。



