JR東海は、東海道新幹線で東京駅を夜出発し、翌日朝に京都駅、新大阪駅に到着する特別列車「東海道ルミエールエクスプレス」を初めて運行した。岐阜羽島駅(羽島市)の車内で日をまたいでもらい、高騰する宿泊費を節約してもらおうと企画。約500席を用意したところ、発売からわずか2日間で完売する人気ぶりだった。
列車の特徴と料金
東海道ルミエールエクスプレスは午後10時台に首都圏を出発し、始発列車の到着時刻より早く関西圏に到着できるため、旅行先での滞在時間を長く確保できるのが特徴。ゆったりと快適に利用できるように窓際の席のみ販売し、女性専用車両も設けた。料金は東京―新大阪の普通車指定席で大人1人当たり1万5000円。
運行の様子
今回は、8日午後10時、東京駅を出発。品川、新横浜駅に停車した後、岐阜羽島駅に到着した。岐阜羽島駅では、駅係員らが「ようこそ 岐阜羽島駅へ」という看板を持って、利用者らをサプライズで歓迎した。約6時間停車して、車内で1泊。岐阜羽島駅では、改札の外には出られないが、到着後と発車前の30分程度はドアが開けられ、利用者は、ホームの自動販売機で飲み物を購入したり、写真を撮影したりして過ごしていた。
到着と今後の展望
新大阪駅には、東京駅始発の新幹線よりも1時間以上早い午前6時59分に到着。新幹線鉄道事業本部運輸営業部の小川陽久・担当部長は、販売状況が好調であったことを踏まえ、「第2弾を含めて今後の実施に向けて、前向きに考えていきたい」と明らかにした。
利用者の中には「思ったよりは快適に過ごせて、すてきな夜だった」と満足の回答もあれば、改善を求める声もあった。小川担当部長は「利用されたお客様の生の声をしっかり分析して、今後につなげていきたい」とした。
「東海道ルミエールエクスプレス」の「ルミエール」はフランス語で「光」。翌朝から目的地での時間を有効に使ってもらおうという今回の特別列車の特徴を、「朝の光」と「新しい一日の始まり」をイメージできる言葉で表現したという。



