今夏も「災害級の猛暑」か スーパーエルニーニョとゲリラ豪雨に警戒
今夏も「災害級の猛暑」か スーパーエルニーニョとゲリラ豪雨

気象予報士の久保井朝美氏が、今年の夏の暑さについて解説した。エルニーニョ現象に加え、平年より極端に高い海面水温となる「スーパーエルニーニョ」の可能性も指摘されている。

エルニーニョ現象と台風への影響

日付変更線付近の海面水温が平年より高く、積乱雲の発生が多いと予想されている。これがエルニーニョ現象である。エルニーニョ現象時は積乱雲の発生場所がずれるため、台風の発生位置が平年より日本から南東に離れる傾向がある。日本に近づくまでに暖かい海の上を長く進むため、台風が発達しやすくなる。

エルニーニョ現象は太平洋赤道域の日付変更線付近から南米ペルー沖にかけての海面水温が平年より0.5℃以上高い状態だが、今回は平年より極端に高い(概ね2℃以上)「スーパーエルニーニョ」になる可能性もある。

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世界気象機関の警戒と今後の見通し

WMO(世界気象機関)は海洋熱波が起きていることに注目し、これにより世界の平均気温はかなり上昇すると警戒している。エルニーニョ現象に加えて、地球温暖化の影響で大気全体の温度が高いため、8月にかけて暑くなりそうだ。

ゲリラ豪雨の前兆と対策

強い日差しで地面が熱せられると上昇気流が起こり、雲ができる。上空に寒気が流れ込んだり風がぶつかったりして積乱雲が一気に発達し、天気が急変して強雨や雷雨となるのが「ゲリラ豪雨」だ。ゲリラ豪雨は山沿いや内陸で発生しやすいが、近年は都心部でも多い印象がある。

気温の上昇で大気中に含む水蒸気の量が増えているため、1時間に50ミリ以上の「非常に激しい雨」が観測されることも珍しくなくなっている。短時間の大雨で川が一気に増水したり、排水が追いつかず道路が冠水し、地下施設が浸水することもある。

急な雨や雷雨をもたらす積乱雲が近づくサインは、真っ黒な雲が近づく、遠くで雷の音が聞こえる、急に冷たい風が吹くことである。

新「防災気象情報」の見方

次ページでは、新たな防災気象情報の見方について解説する。

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