路面電車は復権するのか? 京都発祥の歴史と世界の潮流を追う
路面電車は復権するのか? 京都発祥の歴史と世界の潮流

日本では路面電車の愛好家を「レトロ鉄」と呼ぶことがある。のどかな街並みをゆっくりと走る古びた車両の姿がファンの視線を集めている。一方で、欧米ではまちづくりの要として存在感を取り戻したり、中国、台湾、韓国などでは新技術が投入されたりしている。日本で「都市再生」の牽引役として復権が叫ばれてから、はや30年あまり。「我がまち」の乗り物である路面電車はどこへ向かうのか。

日本初の路面電車は京都で開業

国土交通省によると、日本で路面電車が走る都市、運営事業者とも23ある。営業距離は221.3キロ。歴史を振り返ると、日本で初めて京都で開業したのは1895年。ドイツ・ベルリン郊外で世界で初めて開業してから14年後のことで、東京―広島が鉄道でつながった翌年のことだった。

1932年にはピーク期を迎え、117都市91事業者に広がった。営業距離は合計1745.8キロ。それが、60~70年代にかけて自動車の普及とともに激減した。年代に多少の違いはあれ、世界でも似た流れだ。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

「都市再生」への期待

画期になったのは、78年にカナダ・エドモントンでの開業だ。車両の大型化や信号のあり方、路線造りなどを含めて時代に沿った都市交通として役割を再定義し、成功。衰退に向かっていた路面電車が再び注目を集めるきっかけになった。ここで使われたLRT(次世代型路面電車システム)の考え方は、その後世界各地に広がった。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ