スペイン高速列車脱線事故調査で組織ぐるみの不正隠蔽浮上
スペイン高速列車脱線事故調査で組織ぐるみの不正隠蔽

スペイン南部コルドバ近郊で2026年1月に発生した高速列車脱線衝突事故の調査で、メンテナンス不正を組織ぐるみで隠蔽していた可能性が浮上している。事故現場付近のレール溶接に関する技術文書に矛盾が見つかり、改ざんの形跡が判明。また、事故から数日後の1月22日深夜から23日早朝にかけて、鉄道管理会社Adifの作業員が証拠資材を無許可で持ち出していたことも明らかになった。

証拠品の無許可持ち出しと書類改ざん

事故現場付近のレール溶接に関する技術文書には、本来必要な責任者の署名がなく、簡単に修正できる状態だった。Adifの作業員は上司の指示に従い、証拠品を密かに撤去したと認めている。Adifは証拠品の劣化防止を理由に正当性を主張するが、司法の許可なく証拠品を動かすことは禁じられており、撤去された中には事故調査委員会が分析予定だったものも含まれていた。

EUも調査に乗り出す

組織ぐるみの不正が疑われる事態を受け、欧州検察庁(EPPO)は3月20日、EU資金に関わる不正の可能性について正式な調査を開始した。EUがこうした調査を行うのは異例で、事故現場アダムス近郊の高速新線区間の維持管理資金が対象とされている。

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