福井県で大雨浸水被害相次ぐ トイレから水あふれ、国道が川のよう
福井県で大雨浸水被害相次ぐ トイレから水あふれ、国道が川のよう

大雨特別警報が発表されている福井県の福井、勝山、大野の3市や近隣では、30日午前、道路の冠水や住宅の浸水などの被害が相次いでいる。

国道8号線近くで川の水があふれる

30日午前、坂井市丸岡町の国道8号線近くでは、川からあふれた泥水が道路を覆っていた。近くに住む20代の男性は、自宅のトイレから水があふれてきて使えなくなったという。妻と飼い犬を連れて、近くにある妻の実家に避難するため、ひざまで水につかりながら歩いていた。「初めての光景で驚いている」と話した。

福井市稲多元町の女性(79)の自宅の裏手の道路は数十センチほど浸水していた。自宅は九頭竜川と支流の芳野川が合流する地点のそば。29日夜と30日朝に、上流のダムから放流するというサイレンが鳴って「寝るに寝られなかった」と言う。

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住民は避難の判断に苦慮

福井市古市1丁目の芳野川そばに住む女性(82)は午前10時ごろ電話取材に応じ、「外は長靴を履かなければ歩けない状況だ」と話した。避難先の中学校に行くにはアンダーパスが多くあり、通行止めになっている道路も多いという。「思い切って家を空けることができず、今は自宅の2階に避難することを考えている」と話した。

福井市の山あいにある大宮町の林業家、宮田香司さん(55)は「家の前の国道158号が川のようになって、ずっと濁流が流れている」と話した。未明には自宅の周囲が冠水し、自宅横の倉庫にも浸水して、積んでいた薪などが流れていった。

支援に向かった矢先の被災

宮田さんは、林業と地域活性化に取り組む団体の代表を務める。3日前には隣の石川県や富山県を記録的な豪雨が襲い、宮田さんは石川県羽咋市や富山県氷見市に水を吸い上げるポンプなどを持って支援に駆けつけたばかりだった。「今日にでも氷見に持って行こうと、汚れを吸い取る掃除機などを買ったばかりだったが、自分のところで使わなければいけなくなりそうだ」と話した。

福井市徳光町で燻製料理のテイクアウト店を営む青木珠美さん(54)は早朝、自宅駐車場が足首ほどの高さまで冠水していたため、車を高台に移動させた。その後、みるみる水位が上がり、駐車場はひざの上ほどにまでつかったという。周辺の田んぼは「真っ茶色の沼のようになっている」と電話で話した。「農家さんのことを思うと心配だ」と話した。

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