ライフ 入社当初から交際していた同期の社員と破局したことで気まずさを感じ、一念発起して転職した20代の男性。しかし、新しい職場で「頑張って見返してやりたい」という願望から無理を重ね、結果的に「転職うつ」に見舞われてしまった。この事例を精神科医の片田珠美氏が著書『生きづらさの正体』で紹介し、うつ病の発症につながりやすい心理状態について警鐘を鳴らしている。
「頑張りすぎてしまう人」を待ち受ける落とし穴
現代の日本社会では、やる気や熱意を失っている人が多い一方で、頑張りすぎてしまう人も少なくない。頑張ることは一見良いことのように思えるが、過度な努力はうつ病を引き起こす危険因子となる。特に、昇進や転勤といった環境の変化をきっかけに発症するケースが多く、「昇進うつ」「転勤うつ」と呼ばれる。さらに最近では「転職うつ」も増加傾向にあるという。
なぜ昇進や転職でうつになるのか
「昇進は喜ばしいことなのに、なぜ落ち込むのか?」「職を失ってうつになるのは理解できるが、昇進でうつになるのは不思議」という声も多い。しかし実際には「昇進うつ」はかなり多い。その背景には、うつになりやすい人の性格特性として、真面目で責任感が強いことが挙げられる。周囲の期待に応えようと頑張りすぎるあまり、心身のバランスを崩してしまうのだ。
転職うつに陥った男性の事例
紹介された男性は、入社以来交際していた同期の女性と破局。職場での気まずさから逃れるために転職を決意し、「絶対に成功して見返してやる」という強い思いで新しい環境に飛び込んだ。しかし、その願望が空回りし、仕事に過度のプレッシャーを感じるように。結果的にうつ状態に陥り、「あんなに頑張ったのに、うつになって悔しい」と語ったという。
環境変化がうつの危険因子に
片田氏によれば、転勤や引っ越しなどの環境変化も、うつの危険因子となる。新しい環境に適応するために頑張りすぎることが、メンタル不調の引き金になるケースが多い。特に、周囲の期待に応えたい、自分を証明したいという強い思いがある人は注意が必要だ。
この記事では、うつ病を発症しやすい人の心理状態について詳しく解説。真面目で責任感が強い人ほど、自分を追い込みすぎないよう心がけることが大切だと述べている。



