東京都八王子市内の保育園で、園児59人と職員5人の計64人が下痢や腹痛を訴える集団食中毒が発生した。東京都の発表によると、患者の便から大腸菌に類似した細菌「エシェリキア・アルベルティイ(Escherichia albertii)」が検出され、都内で同菌による食中毒が確認されたのは初めてとなる。
原因と症状、都内初の事例
エシェリキア・アルベルティイは1991年にバングラデシュで初めて発見され、2003年に新種として正式に命名された細菌。感染すると下痢や腹痛、発熱、嘔吐などの症状を引き起こす。潜伏期間は12~24時間程度とされている。
今回の食中毒は、今月7日と8日に同保育園で調理・提供された昼食とおやつが原因とみられる。症状は8日午前から10日夕方にかけて出現し、園児1人が入院したが、すでに退院しており、全員が快方に向かっているという。
保健所の処分と今後の対応
保育園では10日から給食の提供を自粛していたが、八王子市保健所はエシェリキア・アルベルティイによる食中毒と断定し、17日から3日間の営業停止(給食の供給停止)処分を下した。
東京都は、今回の事例を踏まえ、保育施設における衛生管理の徹底を呼びかけている。エシェリキア・アルベルティイは食中毒菌として近年注目されており、国内での報告例は限られているが、今後の監視が必要とされている。



