兵庫県佐用町で2009年にあった台風9号の豪雨災害は9日で発生から17年となり、同町久崎の「復興ひろば」のモニュメント前では、犠牲者を追悼するために献花式が行われた。遺族や町職員ら計約70人が参列し、手を合わせて冥福を祈り、教訓をかみしめた。
18人が死亡、2人不明
豪雨災害では同町で18人が死亡、2人が行方不明になった。大雨で川や用水路の水があふれ、夜間の避難中に濁流にのまれて流された住民も少なくなかった。
町長は「命を守る判断を」
献花式では、参列者全員で黙とうした後、江見秀樹町長が「判断に迷ったときには、どうすれば命を守れるかを第一に判断してほしい」と町職員らに呼びかけ、「避難しやすい体制整備と住民が避難しようと思えるまちづくりに努めたい」と決意を述べた。
参列者も白菊を1本ずつモニュメントに手向けた。兄とその家族の計4人が亡くなったという男性(53)(伊丹市)は「体中傷だらけで見つかった兄らを失った苦しさは17年たっても覚えている。佐用のような被害は二度と起きてほしくない」と話した。



