東京都は12日、新型コロナウイルスの新規感染者が200人を超えたと発表した。これにより都内の累計感染者数は4000人を超え、感染拡大の勢いが収まらない状況が続いている。
新規感染者200人超、7月に入り急増
東京都関係者によると、12日に確認された新規感染者は206人。7月に入ってからは連日100人を超える感染者が確認されており、11日には過去最多の243人を記録していた。都は警戒レベルを最高の「感染拡大」に引き上げ、対策の強化を求めている。
小池百合子都知事は12日の定例会見で、「感染拡大防止に向けて、都民一人ひとりの協力が不可欠だ」と述べ、不要不急の外出自粛やマスク着用の徹底を呼びかけた。また、夜の繁華街での感染が目立つことから、接待を伴う飲食店などに対する営業時間短縮の要請も検討していることを明らかにした。
累計感染者数4000人超、病床逼迫の懸念
東京都の累計感染者数は12日時点で約4100人に達した。このうち約半数が6月下旬以降に確認されたもので、感染の急拡大が顕著となっている。都の医療提供体制も逼迫しつつあり、重症者用の病床使用率は約3割に上昇。専門家は「このままのペースが続けば、医療崩壊のリスクが高まる」と警告する。
政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長は、「東京の感染状況は極めて深刻で、早急に対策を強化する必要がある」と指摘。政府としても、東京都と連携しながら感染拡大防止に努める方針だ。
今後の見通しと対策
東京都は今後、感染経路の追跡や検査体制の拡充を進めるほか、都民に対しては「新しい生活様式」の徹底を求めている。また、国に対しては、緊急事態宣言の再発令を含めた強力な対策を検討するよう要請している。
一方で、経済活動への影響も懸念されており、都は中小企業向けの支援策を拡充する方針。感染拡大防止と経済活動の両立が難しい中、都民の行動が今後の感染状況を左右するとみられる。



