連載『誰とでもうまく「話せる人」と「話せない人」の習慣』(プレジデントオンライン)で、コミュニケーション専門家の松橋良紀氏が、大人になってから人間関係でトラブルが絶えない人の共通点を指摘している。その中でも特に危険なのが、「両親には感謝しかありません」という言葉だという。
「感謝しかない」が招く人間関係のトラブル
松橋氏によれば、この言葉は一見美しいが、実は人間関係に悪影響を及ぼす可能性がある。なぜなら、この言葉は「親への感謝」を強調するあまり、自分の感情や意見を抑圧し、本音を伝えられなくなるからだ。結果として、周囲とのコミュニケーションが一方通行になり、トラブルを招きやすいという。
松橋氏は「感謝の気持ちは大切ですが、それが『しかありません』という形で表現されると、自分を縛ることになります。人間関係でうまくいく人は、感謝と同時に自分の気持ちも素直に伝えられる人です」と述べている。
「話せる人」と「話せない人」の習慣の違い
連載では、他にも「話せる人」と「話せない人」の習慣の違いが紹介されている。例えば、話せない人は「でも」「だって」といった否定的な言葉をよく使い、話せる人は「なるほど」「確かに」といった共感の言葉を優先する。また、話せない人は相手の話を遮りがちだが、話せる人は最後まで聞いてから自分の意見を述べる。
松橋氏は「人間関係のトラブルは、ちょっとした言葉の習慣から生まれます。自分の話し方を見直すことで、関係性は大きく改善します」と強調する。
実践的な改善策
具体的な改善策として、松橋氏は「感謝の言葉に『でも』を付け加える」ことを提案する。例えば、「両親には感謝しています。でも、時には意見が合わないこともあります」と、感謝と本音を両立させる表現が効果的だという。
また、日常会話で「ありがとう」の後に「ただ、こう思うんだ」と続ける練習をすることで、バランスの取れたコミュニケーションが身につくとしている。



