自民党埼玉県連元幹事長の小谷野五雄県議(70)=無所属、当選8回=が政治資金を私的流用したとして県連に刑事告訴されていた問題で、埼玉県警は27日、小谷野氏を背任容疑でさいたま地検に書類送検した。関係者への取材でわかった。
約300万円の損害と告訴状で主張
関係者によると、県連は告訴状で、小谷野氏が幹事長だった2022年1月以降、県連の経費を私的な衣料品の購入や飲食費などに流用し、約300万円の損害を与えたなどと訴えていた。
この問題をめぐっては、県連が25年に内部調査で、小谷野氏による約2800万円の私的流用を指摘。このうちの一部について、県警に刑事告訴していた。小谷野氏は25年11月に県連から除名処分を受けた。
県連幹事長がコメント
小谷野氏は27日午後3時時点で、朝日新聞からの問い合わせの電話に応じていない。県連の小島信昭幹事長は同日、取材に「検察で厳正な処分をお願いしたい。県連としては、政治資金の管理を複数の目でチェックするよう改善に取り組んでおり、今後はこのようなことがないようにする」とコメントした。
県連は今年1月、小谷野氏に損害賠償を求め、さいたま地裁に提訴。訴訟記録によると、県連側は小谷野氏が約5年半の間に、私的な飲食代や日用品の購入費などで計約2784万円を私的流用したと主張している。
小谷野氏側の主張
小谷野氏側はすべての支出について、幹事長の「極めて広汎な裁量権」の範囲内で行われた「正当な政治、組織的行為」と主張。日用品などは議員や党員、県連職員らへの差し入れのために購入したもので、幹事長としての組織活動の一環だと説明した。



