うさぎの島に年間20万人も地元は潤わず…赤字の玄関口と廃墟の島の挑戦
うさぎの島に年間20万人も地元は潤わず…赤字の玄関口と廃墟の島の挑戦

年間20万人の観光客が訪れる「うさぎの島」として知られる大久野島。しかし、その玄関口である忠海港フェリーターミナルを経営する久野島産業の松本陵磨代表取締役は、「切符販売は赤字事業でした。観光客が増えれば増えるほど、赤字が膨らんでいったんです」と語る。

大久野島は国有地のため、休暇村以外での商売は禁じられている。また、忠海港周辺は広島県が管轄する港湾施設で、商売ができない。唯一、忠海港フェリーターミナルは「民地」であるため、営業できるという。

なぜ赤字なのか

久野島産業の前身は、北前船が活躍した時代に地域の海運に関わっていた。時代がフェリー輸送へと移る中で、大久野島や大三島の盛港を結ぶ航路の切符販売を担うようになった。しかし、この切符販売は赤字事業で、2014年以降は観光客の増加で人件費がかさみ、赤字はさらに膨らんだ。これをカバーするためにターミナルをリニューアルし、土産物販売に踏み切ったという。

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一方、島ではボランティアがうさぎのために水のトレイを置いている。環境省はトレイを「国立公園内に放置されている私物」とし、撤去するよう求めている。取材中、ミッフィーの小物を身につけた女性は、「草を食べているうさぎは水を飲まなくてもいいのですが、ペレットには水分がないので、水が必要になります。島内の湧水や雨水だけでは足りず、ボランティアが島の水道から水を持ってきて、トレイに補充して回っているんです」と話す。

素通りから滞在へ

観光客が増えても地元が潤わない現状に対し、「大久野島未来づくり実行委員会」が4つのルールをまとめた。詳細は次ページで。

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