警視庁は28日にも、一般社団法人「国際医療相談室」(東京)の実質的運営者とされる菊池仁達容疑者(66)を、臓器移植法違反(有償あっせん)の疑いで再逮捕する方針を固めた。新たに、別の患者からの対価受領が疑われている。
千葉県の60代男性へのあっせん
捜査関係者によると、菊池容疑者は海外での移植希望者を募集。昨年5月、千葉県内の60代男性から移植を行う医療機関への謝礼として4万米ドル(約580万円)を受け取り、さらに法人手数料などとして約270万円を振り込ませた上、カンボジアで生体腎移植手術を受けさせた疑いがある。菊池容疑者は男性に「合法」「アフターケアも万全」などと説明していた。
移植は同5月、プノンペンの病院で行われ、男性は移植費などを現地で医師側に渡したとされる。腎臓はカンボジア人の男性から提供されたとみられる。男性が医療機関への謝礼として支払った4万米ドルは、大部分が菊池容疑者に渡っており、警視庁は個人的な借金の返済に充てられたとみている。
過去の摘発と保釈中の活動
菊池容疑者は2023年2月、理事長を務めたNPO法人「難病患者支援の会」(解散)を通じ、ベラルーシでの移植を無許可であっせんしたとして同法違反容疑で逮捕され、実刑判決を受けた。その後、保釈中に「国際医療相談室」を設立。同相談室の男2人と共に、都内の70代男性に1236万円を振り込ませた上、カンボジアでの生体腎移植手術をあっせんしたとして、今月7日に逮捕されていた。
今回の再逮捕は、別の患者である千葉県の60代男性からの対価受領についての容疑である。警視庁は引き続き、臓器あっせんの実態解明を進める。



