同期との破局から転職うつに…頑張りすぎた男性の末路
同期との破局から転職うつ…頑張りすぎた男性の末路

転居を伴う転勤がもたらす疲弊

転居を伴う転勤の場合、職場環境と住環境の両方の変化に適応しなければならず、知らず知らずのうちに頑張りすぎてしまい、気づいたときには疲れ果てている人が少なくありません。中には、心身のエネルギーが枯渇してうつ病を発症する人もいます。

最近増えている「転職うつ」

同様に、転職も大きな変化を伴うため、最近では転職を機にうつ病を発症する「転職うつ」が増えています。これは、それだけ転職する人が多いことの裏返しでしょう。

事例:同期との破局から転職へ

大学を卒業して関西の会社に就職した20代の男性は、入社当初から同期の女性社員と気が合い、交際していました。しかし、数カ月後に彼女から「他に好きな人ができた」と別れを告げられました。しかも、彼女の新たな交際相手が同期の男性社員であることも判明し、ショックを受けました。

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それでも何とか出勤していましたが、彼女とも、その交際相手とも顔を合わせるのが気まずくなり、2人の顔を見るのが嫌で休んだことさえありました。そこで、心機一転して頑張ろうと転職活動を開始し、東京に本社がある同業他社に転職することに成功しました。

転職後の頑張りと症状の出現

早速、この男性は東京に転居しました。そして、「成果を出し、出世して、この業界で有名になってやる。そうすれば自分を振った彼女を見返せる」と意気込み、夜遅くまで残業しながら頑張っていました。

しかし、転職して半年経った頃から、残業していると涙が出て止まらなくなりました。これは、前の会社と比べて業務量が格段に増えたうえ、仕事をこなすスピードも求められたことによるようです。

こうした変化にこの男性はなかなかついていけませんでした。しかも、上司や同僚から仕事を頼まれると、断らなかった、というか断れませんでした。断って、頼んだ相手との関係が気まずくなることを恐れたからです。

結果的に、手つかずの仕事がどんどん溜まっていき、毎日のように残業しなければならない事態になりました。おまけに、わからないことがあっても質問するのは憚られました。周囲がみな忙しそうにしていたので、質問すると迷惑がられるのではないかと危惧したからです。

そのうえ、約2年間とはいえ同業他社に勤務していたことがあり、一応経験者として中途採用されていたので、質問すると「そんなことも知らないのか」と上司や先輩から呆れられるのではないかという不安もありました。

わからないことをそのままにして仕事を進めてもうまくいかないのは当然で、あるとき大きなミスをしました。そのことで上司から叱責されたうえ、「入社してから半年以上経つのに仕事が遅い」とも指摘されました。

夜も眠れなくなってしまい、最終的に精神科を受診したところ、転職うつと診断されました。このように、転職に伴う環境変化や過度なプレッシャーが心身に影響を及ぼすケースが増えています。

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