JR折尾駅(北九州市八幡西区)で名物駅弁「かしわめし」の立ち売りを13年半にわたって続けてきた東筑軒の小南英之さん(66)と、今年5月にデビューした梛野善彦さん(59)が「一日海上保安官」に任命され、同駅での海難防止活動に参加した。
海の事故ゼロキャンペーン
海上保安庁は、マリンレジャーが本格化する7月16日から31日までを「海の事故ゼロキャンペーン」の期間とし、官民一体の海難防止活動を全国で展開している。折尾駅での活動は、八幡西区を含む水域を担当する若松海上保安部が、同駅の利用客が多いことや立ち売りが有名なことから、東筑軒に協力を求めて18日に実現した。
二人の立ち売り人
小南さんは、2013年2月から一人で立ち売りを続けていることで知られる。梛野さんは、小さい頃から「かしわめし」のファンで鉄道好きでもあり、勤務していた老人ホームを退職して小南さんに弟子入りし、今年5月にデビューしたばかりだ。
2人は、同部の村山謙治部長から任命書を受け取ると、海上保安官の白い制服を着て「一日海上保安官」と書かれたたすきをかけ、海上での事件・事故の緊急通報用の電話番号「118番」とハートをあしらった自作のカードを首からぶら下げてコンコースへ。いつもの口上をアレンジし、「海の安全を願ってオース!」と呼びかけ、ライフジャケットの常時着用などを訴えるうちわを配った。
小南さんは「後輩ができて、最低限の責任を果たせた気持ち。これからは新しい風も取り入れて日本の商い文化を世界中に発信したい」と話した。梛野さんも「立ち売りの伝統、駅弁文化を後世につなぐべく精進したい」と意欲を語った。



