障害者との意思疎通、ヘラルボニーが銀座で目指す対等な関係
障害者との意思疎通、ヘラルボニーが銀座で目指す対等な関係

障害のある作家の作品をプロデュースし、国内外で注目される「ヘラルボニー」(本社・盛岡市)は、作家と対等なパートナーとして向き合い、意思疎通することを大切にしている。同社が考える意思疎通とは何か、なぜ重視するのか。

銀座の中心にギャラリーとストア

高級ブランドの店舗が立ち並ぶ東京・銀座の中心街に、ヘラルボニーのギャラリーとストアがある。障害のある「異彩を放つ作家」のデザインが施された、色鮮やかな服や緻密な柄の商品が並ぶ。

「銀座は障害のある人にとって遠い。私たちはどんどんウェルカムにして、当事者にとって(銀座に行くための)チケットになればうれしい」。おしゃれな店内で、共同代表の松田崇弥さん(35)はそう語った。

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兄弟の経験から生まれた原点

双子の兄弟の文登さんと共同代表を務める。原点は、2人の兄の翔太さんに重度の知的障害を伴う自閉症があることだ。仲の良い兄弟だが、兄は時にばかにされたり、さげすまされたりする。社会の見方を変えたいという思いがあった。

起業に向けて準備を始めていた2016年7月26日、神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」の殺傷事件が起きた。逮捕された植松聖死刑囚(36)の、「意思疎通ができない人を刺した」などとする身勝手な言い分が報道された。「意思疎通なんていったら、翔太さんが殺されたっておかしくない」と思った。

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