孤独な部屋の住人たち
関西で一人暮らしをする20代の女性。その部屋に入ると、驚く光景が広がっていました。床には物が山積みになり、足の踏み場もない状態。いわゆる「ゴミ屋敷」です。彼女はなぜ、このような状況に陥ってしまったのでしょうか。
「友達と会えなくて部屋が荒れた」と語る女性。しかし、その言い訳の裏には、もっと深い孤独が潜んでいました。ルポライターの國友公司氏が取材したこの事例は、現代の若者が抱える孤独の一形態を浮き彫りにしています。
片付けチームの奮闘
この日、片付けを担当したのは「イーブイ片付けチャンネル」のスタッフ。3人体制で洋室の片付けに取り掛かりました。作業時間は3時間40分。スタッフはジャニーズグッズや貴重品、ぬいぐるみを種類ごとに分け、女性に一つずつ確認してもらいました。
作業を担当したスタッフは、ゴミ屋敷の片付けをしていると、依頼主の表情が3度変わるのを見ると言います。「見積もりで最初にお会いするときは『どうしよう、本当に片付くんかな』と不安そうなんです。作業日に僕たちが着いたときには、ちょっと元気になっている。そして、何もなくなった部屋を見てもらったときには笑顔になる。その顔が見られると、うれしいんですよ」とスタッフは語ります。
孤独の質の違い
孤独の質は世代によって異なると専門家は指摘します。「高齢者の孤独は、ネットやSNSなども含めて本当に何もない孤独。若い人の孤独は、オンラインのつながりに依存している孤独です」
ネットやSNSがあるから救われているのか、それらのせいでこうなったのか。この問いに対し、二見氏は「そうは思わない」と答えます。仮にオンラインのつながりがなくなったとしても、その人は「別の依存先を探すだけ」だと言います。
片付けの本質
すっきりと片付いた玄関を見て、依頼主の女性は驚きながら笑顔になりました。「だいぶすっきりして、満足です。これで頑張れそうです」と女性は語ります。
片付けとは、モノを捨てる作業だと思われがちです。だが本当は、何を残すかを選ぶ作業なのかもしれません。大切なモノを一つ、手元に残していいと決まったとき、人はようやく、それ以外のモノを手放せるのです。



